高槻市立北大冠小学校にて【 働き方見直しスタート全員会議 】

メンバー:澤田、木村、服部

校長先生の熱い想い

この日までに、皆様への事前のアンケート、そして各学年のリーダーへのヒアリングを通して、北大冠小学校学校にとってどんな働き方の見直しが最も 効果的なのか、春休み中からずっと校長の今奥先生と澤田にて連絡を密に取り合いながらこの日を迎えました。 

そもそも北大冠小学校を支援するきっかけとなったのは校長先生のお問い合わせでした。 昨年から学校独自で大変熱心に取り組んで来られたのですが、今年からは思い切って外部のコンサルタントに、ということでWLBC関西にご依頼をいただきました。 

 

昨年からすでに北大冠小学校では(だけに限らず全国的にですが)授業準備もままならないほどの業務量で、行事や○○教育などが増える一方でした。 

今回の会議の冒頭では、今奥校長先生からトップメッセージとして「勇気をもってやめる!」「本当に必要なことに時間をかけて欲しい」ということを力強く宣言していただきました。 

 

この今奥先生の宣言は大変キーとなるものです。「業務のスリム化や働き方の見直しをしていい」と言われても、子どもや保護者に関わることをスリム化することは先生方にとって大変抵抗が大きいものです。管理職の先生がしっかり宣言して守ってくれるという安心感は学校での働き方見直しには欠かせません。  

付箋ワーク「日頃している時間を生む工夫」

トップメッセージの後は

  • 毎週している学年会で、短くても良いので必ず働き方見直しを話題にすること
  • 働き方を広い意味で捉えて、「私生活をさらけ出してお互い様意識を作ること」や「普段しにくい本音を話すこと」などもよしとすること 
  • 各学年で 時間休の取得目標を立て日常的に時間の使い方を意識すること
  • 日頃「子どものために」 のひとことの前に言いづらかった「効率化しよう」とか「それ

などを提案、確認させていただきました 

 

そしてその場で学年会での働き方見直しを体験していただきました。 今回 WLBC関西から出したお題は『日頃している時間を生む工夫』。 付箋を使って10分間でたくさんの工夫を共有していただきました。 運動会の練習の効率化についてとても深い話をする学年や、日常の学級経営の工夫を 若手が興味津々で聞く学年など様々でした。 

 

「中途半端でよしとする勇気」というベテラン先生の言葉に感銘を受ける若手の先生もいらっしゃいました。 日頃忙しすぎて目の前のことに追われがちですがこうして 10 分だけでも立ち止まって効率化について話題にすることで、その後にぐんと時間を生むことにつながります。 

働き方見直しスタート!

外部からコンサルタントが来るということで、構えていた先生もはじめはいたようにお見受けしましたが、「こういうことでいいんですね!」 と表情が明るくなられていたので、安心して頂けたように思います。 

 

終了後には今奥校長先生から「お願いしてよかった!」と言っていただき私たちも安心しました。 

とはいえやっとスタートラインに立ったところ。これからが働き方見直しの本番です。 教職員の皆様がいきいきと働き、子どもたちの笑顔につながる学校組織に向け、WLBC関西がしっかりサポートさせていただきます。 

働き方の見直しは個人でもできますし、学校全体まで様々なレベルでできることですが、 今回のように外部のコンサルタントの力を使う場合のおすすめ代表例は以下の様なものです。 

  1. 「ノー残業デー」や「ノー会議デー」以上の多面的・効果的な取り組みのご相談やプラン作成
  2. 時間をかけるべきことなのか効率化するべきことなのかの見極め(校内だけで見極めようとすると各自の価値観の平行線になりがちです) 
  3. 管理職のするべきこと、その他の教員のするべきことを整理すること(「保護者への説明は管理職にしてほしい」とは現場の先生からはなかなか言いづらいですので、外部の力を借りてください) 
  4. 学校全体での取り組みをスムーズにするための共通理解の場や雰囲気づくり
  5. 教育委員会も一体となった真の働き方改革