兵庫県立学校事務長会研修

日 時:平成30年10月4日 (木) 13:45~16:00

テーマ:学校の働き方改革 〜チーム事務室の作り方〜

参 加:兵庫県立高校、特別支援学校事務長 約150名

講 師:澤田真由美 サポート:木村知佐子・上部充敬

内容

研修の目的 : 元気なチーム事務室の作り方を知り、その一歩を踏み出す

1 「知る」 〜働き方改革の必要性と必要なことを知る〜

働き方改革の目的 : 仕事の質の向上  ※残業削減ではない

●ワークライフバランス基礎知識

  • ワークファミリーバランスとワークライフバランスの違い
  • ワークファミリーバランスの弊害

<ワークー>

何のために働き方を見直す必要があると思いますか?

(どんないいことがある?このままではなぜいけない?)

 

●働き方改革に必要なこと

  • 働き方改革の必要性の共有
  • 元気な事務室3原則
  • トップから働きかける際の3つのベース
  • 対話の場

2 「試す」

●試す → 改良を繰り返す

<ワーク>

  • 心理的安全性の 保たれている場でのかかわり方
  • そうでない場でのかかわり方

<ワーク>

  • 働き方の必要性を相手に伝える
  • その必要性を聞く  

   

●タイムマネジメント表をつくる意義

 タイムマネジメントの運用方法

<ワーク>

  • タイムマネジメント表をつくる

●事例紹介 

①実際の学校現場で活用しているタイムマネジメント表

記入にかかる時間:1週間で15分

効果:自身の能力把握、見通しを持ち仕事ができる、上司との情報共有、上司からの
仕事配分への理解など

②集中タイム、集中ルームなど

3 「決める」

●まずはチーム事務室。そしてチーム学校の要に!

<ワーク>

「働き方の課題把握 → 適切な方策」「事務室をチームに」するための半歩目、一歩目を
考えましょう

●事務職員の可能性

<サポートスタッフ所感

ワークを繰り返すごとに、参加者の思いが引き出されていくのを感じました。熱く語りあう熱気で、会場は大変な盛り上がりでした。タイムマネジメント表をつくるワークでは、普段、スケジュール管理を自分の手帳で管理している方も、タイムマネジメント表に自分の予定を記入することを通して、事務室内で予定と、その結果を共有することの大切さを実感していました。今回のワークで使用したタイムマネジメント表は、澤田のアドバイスのもと、兵庫県事務長の方々が作成しました。タイムマネジメント表を通して事務室内の働き方の現状を可視化し、改善につなげていこうという本気度を感じました。

 

ワークの結果を共有しながら、事務長の皆さまが、自分の働き方を客観的に振返り、変容してく姿が印象的でした。また、最後のワークでは、働き方改革のために踏み出す半歩、一歩目を言語化しました。「(責任感から)自分が全てを抱えて、報告していたが、実はこれは良くないのではないか。」「皆で、それぞれのタイムマネジメント表を基に、Helpの申請をしあおう」「フリートークの場をつくる」日々、事務職員を束ねながら事務室マネジメントをしている事務長の方々。働き方改革の流れのなかで、何から始めるべきかで困っていた方も、現場で何をすべきかのヒントをたくさん持ち帰ることのできる研修会になりました。(上部)

学校において事務職員の皆さんの仕事は多岐にわたり、いつも時間に追われている現状があります。その事務職員を取りまとめ、困りごとや課題を共有できるチームとしての業務改善について考えていただく時間となりました。忙しいからこそ、各人の業務量と処理能力を把握することに時間をかける意義をご理解いただけたと思います。翌日のアクションに生かせるタイムマネジメントシートをぜひ活用いただきたいと思います。(木村)