10月24日 高槻市立北大冠小学校 中間報告会

9月から本格スタートした北大冠小学校の働き方見直し各学年での取り組みで、1か月目の成果は 残業時間、教頭:37%減 / 教職員:9%減  という素晴らしいものでした。6週間ほど各学年にて働き方見直しに取り組んできた10月24日、中間報告会がありました。 

 

担当;澤田・木村・服部 

中間報告会の目的

  • 取り組みを全体の財産にすること
  • 周りにリクエストを出すこと

中間報告会内容

①各学年より報告

②ワークショップ

① 各学年の報告より抜粋

会議の工夫についての取り組み

・取り組み

学年会の時間配分・回により軽重つける・開始終了時刻を明確に・内容を可視化し優先順位をつける・司会とタイムキーパーの設置 

・気づきや成果

17時までに終われることが増えた。また、終われない見通しも立った。 

会議での提案忘れが減少。 要点を絞って話すことで、学年の課題が明らかになった。

・今後

学年会の開始時こくと終わる時こくをより明確にする。 

すべての議題で使えるわけではないので模索していく。

その他意見

  • 土日出勤はほとんど無くなった。
  • 確実に早くなって、自分の時間が増えた。
  • 教材研究の時間がもてるようになった
  • 仕事の早い人から働き方改革の具体的な方法を提示してもらい、どうすればいいか分かった。
  • 効率化すべきところ、すべきでないところを明確にすると、働きやすい(と気づいた)。
  • 朝にTO DOリスト、晩にふり返りをセットにすると見通しが立つ。(と気づいた)
  • あきらめる部分の線引きの難しさ。
  • 事務職員の方の思っていることがわかり、学校全体としてどう動けばいいのかわかりました。

また、事務室からの効率化の提案の一つにこのようなものがありました。 
多くの学校に当てはまることですのでご紹介します。 

 

保護者への電話連絡時、不在の場合できるだけ留守電に吹き込むようにお願いします。
なぜなら、折り返してきたときに、兄弟がいると誰に取り次げばいいのかわからず時間がかかり、保護者も待たせることになってしまうから。

このようなことを事務室から言える場を今後、WLBC関西の支援が終わり自立した後でも続けていくことが必要です。

ワークショップで出たアイデア

担任以外の、学年付き教員との仕事を分担するタイミングがない。

→ お仕事分担BOXを作って会えなくても分担できるようにする。

 

今は○○先生の見通し力に頼っている

「全員が見通す力をつける」ことを次の目標にして、若手の先生に「仕事分担」という仕事を任せてみる

:KEEP:よかったこと

:PROBLEM:課題

:TRY:アイデア

ワークショップでは10分という短い時間でも「現状と方策」についてまで、しっかり話し合える学年があったことは素晴らしいと感じました。

方策までギリギリだった学年もありましたが、練習次第で短時間で話し合う力はついていきます。の引き続き時間を意識した話し合いを続けていただきたいと思いました。

 

また、ある学年が以前夏の「働き方見直しワークショップ」にて設定した、学年のありたい姿は児童をどう育てるのかの見通しをもって、事前に手を打つというもの。 

その理由が以下のようなものでしたが、「働き方を見直す=教育の質を高める」という本質をとらえていて素晴らしいのでこれもご紹介します。 

・ありたい姿の設定理由【教師にとって】 

  1. 事後指導にあてる時間の大幅な減少
  2. 直前にあわてなくてすむ

 

・ありたい姿の設定理由【子どもにとって】 

  1. 居場所づくり
  2. 何を頑張るのか、メリハリが効く

9月本格スタート以降の、この1か月あまりで各学年から様々な意見や工夫がボトムアップで出てきたのが本当に素晴らしいと思いました。 

学級づくりと同じで、現場を信じて任せてみることで自由な発想で様々な工夫が生まれてきます。 

冒頭の成果の要因は様々ありますが、大きいのは 

『校長先生が本気であること』と『職員室が時間を意識する風土になってきたこと』です。

 

今後は学校全体で取り掛かるべきことに踏み込んでいきます。 

市全体に関わることや教育委員会とも一緒に考えていくべきことも意見が出ていました。 最終報告会に向けてさらなるご支援をしてまいります。 

ありがとうございました!