埼玉県東部公立小中学校事務研究協議会 講演
日時:平成30年5月9日
講演「先生のゆとりは子どもの輝きに直結 ~学校事務職員ができること~」
メイン:澤田真由美 ゲスト:上部充敬
関東での学校事務職員向け講演ということで、横浜市の学校事務職員上部充敬さんと学校プロジェクトリーダー澤田真由美でのダブル登壇を提案させていただきました。
上部さんからは先生たちの心と時間のゆとりと、もちろんご自身のゆとりも生み出す実践をたくさんご紹介いただきました。現場で工夫を重ねる上部さんの実践は多くの参加者の心をつかんでいました。

内容
澤田パート
- 働き方見直しは先生の仕事が学校事務職員に来ることではない
- 現場で学校事務職員の提案で働き方が変わった例
- ワークライフバランス基礎知識
上部氏パート
明日から事務職員だからこそできる、先生達の「時間と心のゆとり」を生み出す実践事例紹介
- 「教室を片づけたいのに時間がない」という先生たちの困り感を解消できる仕組み。
- 必要となる物品を教室に常備し、授業の準備時間を削減する仕組み。
- 職員室等で、モノや文書をさがしたり、管理したりする時間を削減する仕組み。
- 先生たちの心のゆとりを生み出すための空間づくり。
- いかにして先生たちのゆとりを生み出すかを、事務職員一人で悩むのではなく、
管理職とともに考える仕組みとツール。 - 教職員とともに働き方改善を進める上での考え方。
澤田によるワークショップ
- 学校や自分の時間の使い方について
これからも続けたい工夫・課題や改善策を - 学校の多忙解消のために、あなたがもっとチャレンジしたいことは何ですか?
上部さん感想
講演後、「参考になった」「小さな事でも業務改善につながると知った」というお声をいただきました。できることから行動を起こすことで、教職員と考えを共有する機会が生まれます。その機会が、新たな、かつ効果的な業務改善アイディアを生み出す”きっかけ”になります。その”きっかけ”になることができるよう、紹介する実践事例を選びました。
200人以上の学校事務職員が、澤田さんの話に、目を輝かせながら、耳を傾けている光景は、圧巻でした。「学校事務職員の日々の気づきが、どれだけ学校をより良くしているか」という話に、働く意欲を増して家路に着いた方も多かったことと思います。最後のワークショップでは、参加者がそれぞれのアクションプランを掲げ、意見交換を活発に行いました。澤田さんは、ここで示した決意を、どれくらい実践することができたかを、共同実施で共有することを推奨していました。
是非、共有の結果を知りたいと思いました。
澤田感想
上部さんとのダブル登壇で私自身の幅も広げさせていただきました。
上部さんはまた、横浜市の現職事務職員ですが、勤務校である日枝小学校校長 住田昌治先生が、「外での経験は学校に必ず還元されるから」と快く送り出してくださいました。心より感謝申し上げます。
上部さんの事例に合った「事務週案」は若い事務職員を中心にとても興味を集めていました。教員と違う視点を持った事務職員の日々の疑問や気づきが、学校の働き方見直しにつながることを感じていただけたのではないかと思います。身近な改善から学校の改革まで、学校事務職員の方々の力を発揮していただくことにつながることを願っています。

いただいたお声
- 学校の問題点について改めて考える機会にもなった。自分の今年度の目標のひとつとして業務改善を行っていこうと考えた
- 教員目線のお話を聞くこともでき、その上で事務職員として別の視点で業務改善を進めていってほしいという言葉をもらえてやる気を持つことができ良かったです。
- 学校によって抱える問題や持つ雰囲気が違うということがわかり、意見を交換することで、「やってみよう」と思うことや、実践するための課題が見つかって、勉強になった。
- 小さな事でも業務改善につながると知り、行動にうつせるようにして、自分も学校職員の一員として全体の改善までできるようにしたいと思いました。
- とても興味深く、たくさんの気づきをいただけました。今まで参加した研修の中で一番実りあるものでした!自己評価シートにも反映できそうです。上部先生の実践もとてもタメになりました。戻しカゴ、やってみます!
- 意識改革ができたと思う。同じ立場の事務職員の事例は具体的ですぐに実践でき、とても役に立つ情報だった。
- 自分の得意分野でゆとり作りに貢献するという考えや、WLBは、より質の高い教育のための作戦などとても参考になり、自分なりにできることをしようと思った。
- 2・6・2の法則を知り学校マネジメントに役立つと思った。
- 小さなことからでも、できることがあると気づかせていただきました。多忙な現状を当たり前と思わずに、仕事に取り組んでいきたいと思います。